「葉むら」について

About “Hamura”

江戸前天婦羅 葉むら 
店主 関沢 邦夫

「私の目指している究極の天ぷらというのは、お客様がお腹いっぱい天ぷらを召し上がったにも拘らず、揚げ物を食べた気がしない。 お腹がスッキリして、 又すぐに食べに来たい、そんな天ぷらを揚げたいと思っています。」 

修行時代

 「葉むら」の創業は昭和56年(1981年)。店主の関沢邦夫氏は19歳の秋、かの有名な「鎌倉ひろみ」で見習いとして働きはじめ、15年間修業を重ねました。当時の鎌倉は綺羅星(きらぼし)のごとく文化人が住んでいて、(敬称略)川端康成、小林秀雄、中村光

夫、永井路子、横山隆一、小津安二郎等々が御常連さまで大変楽しい修業時代だったそうです。関沢氏は「鎌倉ひろみ」での15年間はとても貴重な年月を過ごすことができたと振り返っています。

独 立

 昭和56年(1981年)、関沢氏が34歳の時に独立の話があり、葉山に店を出すことになります。場所は葉山町一色995-3、今の相鉄ローゼンの50m程奥の工務店の1階を借りて店を構えました。「葉むら」という屋号は葉山町(はやままち)の前身であった葉山村(はやまむら)から来ています。ちなみに、葉山町は大正14年(西暦1925年)1月1日に町制を施行し、来年令和7年(西暦2025年)1月1日をもって100周年という大きな節目を迎えています。

 独立して1年ほどは苦労が続きましたが、鎌倉の頃のお客様やバブル景気の後押しもあり、お店の経営は軌道に乗っていきました。

一度目の移転:衣笠

その後、御常連のお客様から衣笠に良い空き店舗があるという情報を入手し、平成2年(1990年)にJR衣笠駅前(横須賀市衣笠栄町1 杉本ビル 2F)へ移転しました。

 時代は昭和から平成の時代へと移り変わり、それに合わせるように「葉むら」もまた新天地衣笠で新たなステージの幕が開けます。がバブルがはじけ、関沢氏は店の経営に苦労することになります。

 しかし、御常連客はもちろん、とても良い大家さんに恵まれて、次の移転までの楽しい15年間を過ごします。衣笠では、大家さんに頼まれてカラオケの講師をしたり、鎌倉時代からのお客様である『四季の味』の編集者のおかげで、各ジャンルの5人の料理人がオリジナル料理を発表するコーナーの連載や『天ぷら屋の一人言』という連載もやらさせていただいたりと、これまた天ぷらを探究するには貴重な経験となりました。そのおかげで遠方から「本」を拝読したというお客様もずいぶん増えました。

 

二度目の移転:南葉山

そんな充実した時間を過ごすことができた衣笠でしたが、御尊父の逝去を機に生まれ育ったその土地(現在の葉むらの場所)に新たに店を建て、平成17年(2005年)の7月に戻って来ることになったのです。

 2012年には市内で初めてミシュランガイドの星(一つ星)を獲得しました。

 そんな二度目の移転先南葉山で営む「江戸前天婦羅 葉むら」も、早いもので21年目を迎え、今年は創業45周年の年になります。関沢氏は揺るぎない信念のもと、究極の天ぷらを追い求めて60年間腕を磨き続けてきました。その研鑽の結晶こそが、現在の「葉むら」です。ぜひ、その究極の天ぷらを皆さま自身の舌で味わってみてください。